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5分でわかる「絞り」のこと

「絞り」というのはレンズに入ってくる光の量を調節する部分になります。 絞り穴とも言います。 「絞り」は上の写真の左の部品です。中央部が開いたり閉まったりして、光の量を調節します。 穴を大きくあければ開けるほど、たくさんの光をカメラ内に取り込むことができます。 逆に、穴を小さくすればするほど、光の量は少なくなります。 なお、絞り穴を開く行為を 「絞りを開く」 絞り穴を閉じる行為を「絞りを絞る」と言います。

「ピントの合う範囲」も「絞り」で調節します

さらに、「絞り」はもうひとつ大きな役割があります。 それがピントの合う範囲の調整です。 絞りは開けば開くほど、ピントの合う範囲が狭まり、ボケが大きくなります。 逆に、絞りを絞るほど、ピントの合う範囲が広がり、ボケは小さくなります。

例えば、背景を大きくぼかしながら、花を撮りたいと思ったら、絞り穴を開けばいいということになります。

 F値(絞り値)ってなに?

F値とは、絞りの開き具合(光の取り込む穴の大きさ)を数値化したものです。 絞り値ともいいます。 F値の表し方は「F+数字」で表します。例えば…

F2.8=絞り値が少ない=ボケが多い(全体がボケている)

F22=絞り値が多い=ボケが少ない(全体にピントが合っている)

F値はその数字が大きくなるほど、絞り穴が小さくなります。 逆に数字が小さくなるほど、絞り穴は大きくなります。

つまり、F値が小さいほどボケは増し、F値が大きいほどボケは乏しくなります。 ちょっとわかりにくいのでイラストにしました。

撮影の時、背景を大きくぼかしてやわらかい雰囲気を演出したければ、F値を小さくします。 逆に、きちんとさまざまな部分にまでピントを合わせて撮影したければ、F値を大きくします。

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