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5分でわかる「露出」のこと

露出とは撮像素子に光を当てることです。露出を調整することで明るい屋外で撮ったものを暗い写真に、夜景を明るい写真に撮影できます。 デジタル一眼レフでは、写真の明るさが適正となるよう露出をコントロールする自動露出機能が搭載されています。

カメラの自動露出機能を使えば、明るい被写体でも暗い被写体でも適正な明るさの写真を撮影することができ、これを適正露出と呼んでいます。

 適正露出と露出補正

露出を適正にするためには、撮影条件に応じて、絞りとシャッタースピードのどちらか、または両方を調整する必要がでてきます。 動きの速いものは、シャッタースピードを短くすることで動きをとらえ、その分光量が足らなくなるため、絞りを大きく開けて撮ります。

逆に、動かないものはピントをできるだけ合うようにして撮るために、絞りを狭くすることで被写界深度(ピントが合って見える領域の広さ)を深くとり、その分光量が足りなくなるので、シャッタースピードを長くして撮ります。 こうして、絞りとシャッタースピードの相互の調整によって、適正な露出で撮影を行うことができます。

デジタル一眼レフカメラの撮影モードのようにブログラムモードがありますが、これは、適正露出で撮影するために、絞りとシャッタースピードをカメラが自動で決めてくれる設定です。 このモードにしておけば、撮影者はシャッターを押すだけであまり失敗せず撮影できます。しかし、極端に明るいものや暗いものを被写体にすると、カメラは明るいものをより明るく、暗いものをより暗すぎるとそれぞれを判断して、過敏に反応してしまう傾向があります。

その結果、例えば、白い壁に立っている白い服の女性が、実際より暗めに写ったり、薄暗いところで黒い服の女性が、実際より明るく写ったりします。 そのような場合は、カメラが間違えて出した適正露出を自ら変えて撮影します。そのときの操作が露出補正です。

白いものが被写体の場合は明るめに、暗いものが被写体の場合は暗めに露出補正すればいいわけです。具体的には、下図のように絞りの値が同じで露出を1段階プラスにすると(明るくすると)、自動的にシャッタースピードが遅くなります。

 「絞り」「光の量」「シャッタースピード」の関係を例えてみる

写真の露出の仕組みに関しては、蛇口をひねり、コップに水を注ぐ例に置き変ると理解がしやすいです。

この例で言えば、絞りを開くほど(蛇口を開くほど水の出る勢いは増し)、シャッタースピードが速くなる(コップの中がすぐに水でいっぱいになる)ことがわかります。 つまり、絞りを開けてボケを大きくしようとするほど、シャッタースピードは速くなるのです。

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