5分でわかる「被写界深度とF値」のこと
絞りを値で表す単位をF値といい、F4やF12など、数字の前にFをつけます。また、ピントが合って見える領域の広さを被写界深度と呼んでいます。
被写界深度とは
被写界深度が深いとはピントの合う範囲が広いことを指し、被写界深度が浅いとはピントの合う範囲が狭いことを指します。 以前説明した通り、絞りを絞ればピントの合う範囲が広くなるので被写界深度は深くなり、逆に、絞りを開けばピントの合う範囲は狭くなり被写界深度は浅くなります。
絞りを開いた撮影は、大きなボケを利用して被写体をより際立たせる効果があり、昼首百のように花や小さな物を写す写真に向いています。 被写界深度を深くする撮影は画面の隅々までをシャープに写す効果があり、写真Aのように風景写真に向いています。
開放F値とは
F値は絞りが開くと小さな数値になり、絞りを絞ると大きな数値となります。 絞りを開いた状態は光の量が多く被写界深度が浅い状態となります。
レンズの絞りをもっとも開いた状態を「開放絞り」といい、そのときの絞り値(F値)を開放絞り値(開放F値)といいます。 開放絞り値がそのレンズで設定できるもっとも小さい絞り値で、この値はレンズごとに異なり、レンズに表示されています。
この表示が小さいレンズほど撮像素子(光が当ることで光を電気信号にする)に写る像を明るくでき、その分シャッタースピードを速くしても適舎正な明るさの写真を撮影することができます。