35mm伴換算とは?
35mm伴換算とは、写真が写る範囲をよりイメージしやすくするための目安となる数値です。焦点距離はそれか仮に同じ数値でも利用するレンズによって写る範囲が異なる場合があります。
ここまで説明してきたように、レンズはセンサーサイズによっても種類が分かれます。例えばフルサイズのデジタル一眼用の50mmレンズとAPS‐Cサイズのデジタル一眼用の50mmレンズでは、焦点距離がじ50mmでも写る範囲が異なるのです。
実際、APS‐Cサイズ専用の即、レンズは、フルサイズ専用のレンズに当てはめると、写る範囲は80mm相当になります。これは、フルサイズに対してAPS‐Cサイズのセンサーが小さいため。サイズが小さい分、望遠気味に写るのです。
このセンサーサイズによって生じる写る範囲の違いを、わかりやすぐ統一して示したものが35mm判換算です。35mm判とは35mmフィルムのサイズのこと。つまり、フルサイズです。
フルサイズ専用のレンズを使った際の焦点距離が、35mm判換算の値として使われています。例えば、ここにマイクロフォーサーズ専用の40mmレンズがあるとします。35mm判換算で 80mmと記載されています。これは、この40mmのレンズが「フルサイズの焦点距離で言えば80mm相当の広さで写せる」ことを意味しています。
この参考値で写る範囲のだいたいを理解しておくと、レンズの種類が違っても、写る範囲がイメージしやすくなります。なお、「基本的にひとつのデジタルカメラでしか写真を撮らない」というのであれば、とくに換算値を覚える必要はないとも言えます。利用するレンズの焦点距離に合わせて、写る範囲を確認しておけば、問 題はありません。ただし、センサーの大きさに応じ、焦点距離の意味合いが変化することは覚えておいて損はありません。