絞り優先オート(A、AV)とは?
絞り優先オートは絞りのF値を自分で決めて撮影できるモードです。シャッタースピードは標準露出で撮影できるように、カメラ側が自動で割り出します。モードダイャルではAもしくはAVで表します。
絞り優先オートが効果的な場面は、例えば花々や料理など、ボケを描写に取り込みながら撮影したいときです。F値を小さくすることで、非常にやわらかい質感が演出できます。ポートレートも同様。背景を大きくぼかすことで、表情を浮き上がらせて撮影できます。
一方、風景や建物などは、絞り優先オートでF値を大きくすることで、手前から奥までピントを合わせることが可能になります。より力強くシャープな印象で仕上げられます。このようにピントの合う範囲を吟味したい場面で、この撮影モードは効果を発揮します。
絞りを絞るとシャッタースピードが遅くなる
絞りを絞って被写界深度を深くする行為は、蛇口を絞って水の出る勢いを弱めることに等しいです。これはつまり、それだけシャッタースピードが遅くなることを意味します。絞りを絞って背景までしっかりピントを合わせるような撮影では、シャッタースピードは遅くなりがち。手ブレに注意しながら撮影に臨みましょう。