写真の「コントラスト」とは?
コントラストとは、写真のメリハりの程度を示したもの。コントラストは高くなるほど、白い部分がより白く、黒い部分がより黒く表現され、メリハリのある描写になります。
逆に、コントラストは低くなるほど、この明暗の差は縮まり、次第にねむい仕上がりになります。総じて、コントラストが高いほうが力強くインパクトのある画づくりが行いやすく、コントラストが低いほうがやわらかくやさしい印象の画づくりが行いやすくなります。
ここで一点注意したいのが白飛びと黒つぶれです。コントラストは高くなるほど、メリハリが増す一方で、白飛びや黒つぶれが生じやすくなります。コントラストを調整する際は、この辺りのことも意識しましょう。
高コントラストが効果的に働く場面としては、例えば曇天時の風景です。やや軟調気味で印象の弱い仕上がりに対してメリハリを加えること ができます。晴天時でコントラストが高すぎる場面では、逆にこれを低めに設定することで、やわらかい質感が表現しやすくなります。