広角レンズの特徴とは?
レンズは望遠になるほど圧縮効果が働きますが、しかし、これは広角になるほど遠近感が強調しやすくなるということでもあります。近くの被写体ほど大きく、遠くの被写体ほど小さく写せます。
広角レンズを使えば広く被写体を写し込めるだけでなく、このように、遠近感を強調しながら、躍動感のある描写が可能になるのです。
なお、この際に注意したいのは主題の配置。離れた場所に配置すると、主題が小さく扱われ存在感が希薄に。広角レンズで主題を目立たせたければ、なるべく主題に近づき撮影するようにしましょう。
また、広角レンズはボケを演出しにくいのも特徴です。絞りを開いても、望遠レンズほどの気軽さではボケの効果は利用できません。奥行きのある背景を使い、被写体に最大限近づきながら撮るのがポイント。背景ボケを大きくできます。
プレやすい「望遠レンズ」ブレにくい「広角レンズ」
写真はシャッタースピードを速くすれば、手ブレが生じにくくなりますが、しかし、これはレンズの焦点距離によっても変化します。
具体的には、レンズは焦点距離が長くなるほど手ブレが生じやすくなります。つまり、望遠ほど手プレしやすくなる特徴を持っています。望遠レンズを使用する場合には、高速シャッターを意識するようにしましょう。
なお、手ブレが生じやすくなるシャッタースピードの一般的な目安は「1/焦点距離(35mm判換算)以下」。つまり、200mm相当のレンズを使用する場合、1/200秒よりもシャッタースピードが遅くなると、手ブレが生じやすくなります。逆に広角レンズはブしにくいレンズです。多少の低速でもしっかり構えれば手ブレは防げます。