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絞りの「開放値」とは?

絞りはF値を小さくするほどボケが増し、大きくするほどピントの合う範囲が広がります。このF値の振り幅は、実はレンズの性能に依存しています。

「F2.0」まで絞りを開けられるレンズがある一方で、「F4」までしか開けられないレンズもあるということです。この個々のレンズで利用できる最小のF値を開放値と言います。

例えば、絞りを開く際に「絞りを開放にする」と言ったりします。これは、撮影時にそのレンズの一番小さなF値を設定することを表します。

なお、この開放値は通常、焦点距離といっしょにレンズに記載されます。レンズ面を確認すれば、わざわざスペック表を見なくても、そのレンズで使用できる最小のF値を知ることができるのです。

レンズによる開放値の表示

通常、開放値はレンズ名の中にも記載されています。「F+数字」がそのレンズの開放値を表しています。

ちなみに「EF-S18-55mmF3、55.6 1S STM」の開放は「F3.5-5.6」となっています。これは、「18mm」を利用するは「F3.5」まで絞りを開くことができるが、「55mm」を利用する場合は「F5.6」までしか絞りは開けられない、ということを意味しています。

ズームレンズの場合は、このように焦点距離によって開放値自体に振り幅が設けられていることがあります。

レンズに記載される開放値

このようにレンズ面に開放値は記載されます。この「1:1.7」という部分が開放値の表示です。このレンズは「F1.7」まで絞りが開けることを示しています。

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