「明るいレンズ」とは?
明るいレンズとは簡単に言えば開放値の小さなレンズのことを指します。明快な数値の定義はありませんが、だいたい「F2.8」より小さな開放値のレンズは明るいレンズだと言えます。
総じて、圧倒的なボケ味で被写体を描写しやすいのが、明るいレンズの大きな特徴です。明るいレンズを語る上で、ひとつ踏まえておきたいのは、明るいレンズを使えば、「どんな場面においても写真か明るく写ってしまう」わけではないということです。
明るいレンズは、開放値が小さいため、当然速いシャッタースピードが利用しやすいです。それだけ低感度も設定しやすく、暗い場所でも手持ちで撮影が行いやすくなります。つまり、それだけ「写真が明るく撮影しやすい」わけです。
明るい写真が気軽に撮影しやすいために、開放値の小さなレンズを明るいレンズと言っているわけです。ですから、例えば三脚を使えば、開放値の大きな「暗いレンズ」でも、明るい写真はいくらでも撮影できるのです。単に「明るい写真が撮りにくい」だけです。この辺りのことも誤解のないように、正しく理解しておきましょう。