マクロレンズの特徴とは?
マクロレンズとは接写機能に優れたレンズ群を指します。最短撮影距離が短く、最大限被写体に寄って撮影できるのが魅力です。
最大撮影倍率も大きくなる傾向にあり、例えば、望遠寄りのマクロレンズ群では、大抵のレンズで等倍に当たる1倍を実現しています。小さな小物を大きく写したい場合や花々の近撮影など、さまざまな場面で活用できる非常に利便性の高いレンズです。
マクロレンズは、焦点距離に応じて、標準マクロレンズと望遠マクロレンズのふたつが存在します。この中で重宝するのが望遠マクロレンズ。すでに説明したように、望遠レンズは最短撮影距離が長いです。これが望遠マクロレンズであれば、気兼ねなく被写体に近づき撮影できます。
仮に接写するのでなくても、寄れる距離が縮まることで、描写力に幅ができます。ちなみに、広角レンズはもとから最短撮影距離が短いため、マクロレンズとしてのラインナップはありません。
また、マクロレンズは接写しかできないレンズではありません。当然、普通に街中のスナップや遠景の風景なども撮影できます。接写機能に通常の焦点距離が付加されているのがマクロレンズということになります。
接写をする時の注意点
マクロレンズで接写する際は、いくつか踏まえておきたい要素があります。
まず、写真は接写しようとするほどボケが増します。つまり、マクロレンズで接写すると、F値がそれほど小さくなくてもボケを豊かに撮影できます。これは言い換えれば、F値をあまり小さ くすると、被写界深度が浅くなりすぎて、ピント合わせが難しくなります。「ぼかしすぎ」には注意が必要。
ピントが合いにくければ、絞りを絞って対応しましょう。また、被写体に大きくクローズアップする接写では、少しのブレもカメラ側で反応します。つまり、接写時は手プレしやすいのです。なるべく速いシャッタースピードを心がけ、三脚をうまく活用しましょう。