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「絞り羽根」とは?

改めて確認しておきますがF値の調整幅がレンズに依存していることからもわかるように、絞り穴そのものはカメラ本体ではなく、レンズ側に搭載されています。

絞り羽根とは、このレンズの絞り穴を形成する金属板。絞り穴はこの羽根を重ね合わせながらその大きさを調整しています。

絞り羽根の大きな特徴は、レンズによって採用される羽根の枚数が異なることです。7枚構成のレンズもあれば、8枚構成のレンズもあります。この羽根の枚数は、絞り込んだ際の描写性に大きな影響を与えます。

例えば、夜景やイルミネーションなどを撮る際は、絞りを絞り込むことで、鮮やかな光芒が演出できます。この光芒の数が絞り羽根の枚数で変化します。具体的には、絞り羽根の数が偶数の場合は光芒も同じ数だけ発生します。

奇数の場合は、その羽根の枚数の2倍の光芒が発生します。光芒は日中であれば逆光などでもつくれます。これをうまく描写に取り込みたい場面では、絞り羽根の数も意識してみましょう。描写性が大きく変わります。

きれいな円形ボケをつくる方法と絞り羽根の関係

絞り穴は絞り羽根の数でそのカテゴリーを分けることができますが、もうひとつ構造上の違いでも分類が可能です。それが「多角形絞り」と「円形絞り」です。

絞りは絞っていくと、いずれボケの形が絞り羽根の形に反映されていきます。この羽根の形状がボケに反映されにくいのが円形絞りです。逆にボケの形が多角形になりやすいのが多角形絞り。つまり、きれいな円形ボケを演出したければ、円形絞りのレンズを使うのが理想的ということになります。

現在のレンズは、円形絞りを採用しているものが多いですが、これらの仕様はレンズのスペック表などで確認できます。また、絞りを開放にした際は、いずれの構造でもボケはきちんと円形になります。

絞りの構造とその違い

一枚一枚の金属板が絞り羽根です。いずれの構造でも絞っていくほど多角形ボケにはなります。開放値からひと絞り、もしくはふた絞 りくらい絞っても円形ボケが保てるのが円形絞りの特徴です。

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