「回折現象」とは?
絞りはあまり絞り込みすぎると鮮明さが失われ、輪郭のややぼやけた仕上がりになります。これが回折現象です。小絞りボケとも言います。
絞ることで絞り穴が小さくなり、絞り羽根の裏側に光が回り込むことが原因で生じる現象です。
これを防ぐには絞りをあまり絞り込みすぎないことが大事。広角レンズでF11前後まで、望遠レンズでF16前後までがひとつの目安になります。
回折現象は、写真を小さく見る分にはそれほど気になりませんが、やはり写真を大きく扱う場面でその劣化状態が鮮明になります。絞り込んで被写界深度を深くする描写の際には、回折現象に注意しながら撮影を行いましょう。