商品撮影でのピント合わせのルール
構図と並んで、ピントを合わせる位置は、主題を明確にするのがルールです。よりピンポイントに被写体の魅力的な場所を探してみましょう。
たとえば、数本の花から主役の1本を選ぶとします。このとき、この花の魅力的な部分は、ひらひらとした花びらのふちなのか、ふっくらとした中心部なのか、はたまたシベなのかをよく観察し、見せたい場所を細かく選ぶことが大切なのです。
ピントは点ではなく面で合っていることを理解する
カメラでは、意識してピントを合わせた点だけでなで、レンズから平行に同じ距離にある面はすべて、ピントが合います。
ですので、ぼけ感を出したいときに、思わぬところにもピントが合い、ぼけ感の効果が弱くなってしまうこともあります。日立たせたくないものは、主被写体と同じ距離にならないようにしましょう。
ピント位置は露出からも判断する
ピントは自分がもっとも見せたい位置に合わせるのが基本ですが、露出によってピント位置の調整が必要な場合があります。
これを判断するにはまず、撮影時に同じ構図で段階露出撤影を行ってみましょう。そうすると、露出によって目立つところと目立たなくなるところがあること気が付くはずです。その際、ピントを合わせようとしている主役の部分が、一番目立つところかを、もう一度見直すことが大切です。
目立たせたいところにピントを合わせたつもりが、露出によって脇役が目立ってしまうこともありますので、注意しましょう。「何を、どのように見せたいか」を明確にすることが大切なのです。