光の種類を知りイメージをつかむ
静物撮影のライティングに挑戦する前に、光について整理しておきましょう。まず、光源は「自然光」と、「人工光」に分かれます。その中でも、「定常光」と呼ばれる「常に光っている状態の光」(太陽、蛍光灯)と、「瞬間光」と呼ばれる「一瞬のうちに光る閃光状態の光」(雷、フラッシュ)に分類されます。
ただしこの分類では、光そのものの性質のため、白分のイメージに合う分類法とは異なります。そのため、光の性質を硬い、やわらかいで分けていきます。撮影では、硬い光なら点光源(小さな光源)、やわらかい光ならは面光源(大きな光源)を作り出していきます。脚然光を例に挙げると、太陽は大きいので、大きい光源と言いたいところですが、災は「小さな光源」です。
もともとの光の大きさではなく、光の拡散具合で、光源の大きさを判断します。小さな光源は硬い光Ⅱ拡散していない状態で影のある状態、大きな光源はやわらかい光Ⅱ拡散している状態で影のない状態です。ですから、晴天は小さな光源、曇天は大きな光源といえます。ギラギラした硬いライトの光をどのようにして、春の陽射しのようなやさしい光にしていくか、後に説明していきます。また、硬さだけではなく、光の方向性、高さもイメージし、照明機材を組みましょう。