ストロボの光量と閃光時間の関係
ストロボ光は、瞬間的にビカッと光る光で、これを閃光(せんこう)という。そして、このストロボの光っている時間を「閃光時間」という。
閃光時間は約1/1000秒から、1/40000秒と極めて短い時間だ。発光量が大きいほど閃光時間は長くなり、逆に発光量が小さくなるほど閃光時間は短くなる。ストロボがピカッと光った一瞬の光を生かし、動いている被写体を止めて写すことができる。
しかし、発光量が大きいと閃光時間が長くなるため、動いている被写体は思ったほど止まらない。ストロボ光でピタッと止めるには、発光量を抑えめで使うことが必要になるのだ。
ニコンSB-700とSB-910の閃光時間の比較
フル発光ではシャッター速度の上限(中級機以上で1/8000秒くらい)よりも遥かに遅い時間(1/1000秒前後)と、意外と長く発光している。しかし、発光量を小さくすると高速シャッターでも太刀打ちできないほど、短い瞬間だけ被写体を照らし出すことができるのだ。
ストロボの発光を制御する方法はいくつかあるが、一般的に使われているクリッブオンストロボでは閃光パワーそのものを制御するより、必要なところで発光停止させて発光量を制御するタイプが多い。