TTLオート時のストロボ光と絞り値の関係
ストロボ光はシャッター速度では制御できないが、絞り値を変化させるとどうなるだろうか?レンズから入ってくる光は、すべて絞りでコントロールできるので、ストロボ光でも絞り値による被写界深度(シャープに写る範囲)の変化を反映させることができる。
しかし、絞り値で明るさのコントロールはできない。それはTTLオートでは絞り値を変えても、それに適した発光をして適正露出にしてしまうためだ。被写体の明るさはストロボの「調光補正」でコントロールすることになる。
絞り値での表現のコントロールだが、よく使われるのは、外付けストロボの大きな光量を生かした絞り込みだ。光呈が大きいのでF16やF22と思いっきり絞り込み、被写体の前後がシャープな写真を狙いやすいのだ。
TTLオート時の絞り値変更で定常光とのブレンド具合が変わる
TTLオートでは絞り値を変えた場合、変えた絞り値に適した発光となる。したがって、メイン被写体の明るさは変わらない。ただし、絞りを開けるほど定常光の露出を、より多く拾うことになるため(同調速度に固定の場合)、定常光の色が背景にプラスαされる。
外付けストロボの大光墨を生かして大きく絞り込む
ストロボの魅力はその光量。瞬間光ではあるが、その明るさのおかげで思い切り絞り込むこともできる。さらに光の色が太陽光に似ているので、どの色もまんべんなく描写することができるのが特長だ。