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ストロボの光をディフューザーでやわらげる

市販のディフューザーはカメラ用品各社からいろいろ発売されており、価格も千円台から購入できる。外付けストロボ用のディフューザーには、ダイレクト発光時に強く出る影を、目立たなくする効果がある。

実際にその効果を比較してみたが、ディフューザーを使用した場合、思った以上の大きな効果が得られた。つまり、これはストロボ撮影には必ずと言ってよいほどディフューザーが必要ということだ。

またディフューザーのもうひとつの大きな効果として挙げられるのが、大きな発光面によって得られる「テカリ」効果だ。料理やスイーツなどの撮影では、より大きな発光面でテカリを映し込むことで、おいしそうに見えるのである。このような、テカリを映し込むことで、料理やスイーツをおいしそうに演出するのもディフューザーのもう一つの使い方といえる。

クリップオンストロボ用のものなら、簡単に装着できて、そのままTTLオートでストロボ撮影ができるのだ。この簡単に使用できる利点と、柔らかな光で被写体全体に光を回せるディフューザーの組み合わせは、とてもメリットが大きい。自分の撮影する分野に合ったディフューザーを見つけて楽しいストロボ撮影を行なってみよう。

クリッブオン/ダイレクト光

立体感がなく商品の真下に黒く強い影ができてしまっている。とてもテーブルフォトで使える光ではない。

クリッブオン/ディフューザー使用

カメラ量販店で千円台から簡単に手に入る、市販のディフューザーを使用。ディフューザーで光が拡散されたため被写体の真下にあった黒い影がほとんど無くなっている簡易的なディフューザーでもその効果はとても大きい。

ワイヤレス撮影/ダイレクト光

「斜め後ろの半逆光」になる位置にストロボを設置し、ダイレクト光で撮影。被写体の右手前に強い影が出ている。また発光面が小さいのでストロボ光がカバーできる範囲が狭く、画面横に光が届いていない。

ワイヤレス撮影/ディフューサー使用

ワイヤレス撮影時でもディフューザーを装着するだけで、テーフルフォトらしいライティングになっている。また、光が拡散しているため周辺部まで広い範囲で照射されているのがわかる。

「テカリ」が最もよく出る位置を探り撮影する

料理の写真の基本である「斜め後ろ側からの半逆光」の位置にディフューザーを装着した外付けストロボを設置して撮影。影は抑えられ「テカリ」も入っでいるが、ケーキの表面のゼリーのコーティングにあまり「テカリ」が入っていない。表面をゼリーでコーティングしたスイーツは、「テカリ」が入るおいしそうに見えるので、ストロボを手で持って移動させながらテカリの入る位置を探すことにした。

イメージに合った「テカリ」が入る位置で撮影

ティフューザーを装着したストロボを手で持って移動させながら、イメージに合った「テカリ」が入る位置を探して撮影。いくらストロボの照射する位置を変えても、ディフューザーで得られる大きなディフューズ面の面光源でなければハッキリした「テカリ」を入れることはできない。こうしたケーキなどの料理の写真でも、ディフューザーの役割の大きさがわかる。

大きなディフューズ面を持った市販のディフューザーを装着することで、ケーキに適度な「テカリ」を入れることが可能になる。ワイヤレス設定した外付けストロボを商品の斜め後ろ側から真上に向けて移動させながら、ちょうどいい「テカリ」が入る場所を探す。「テカリ」が大きく映るとケーキがいっそうおいしそうに見える。

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