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ニコンのストロボの特徴・機能

ニコンのi‐TTLBL調光は、デジタルカメラ用に開発されたモニター(プレ)発光をともなうTTL調光方式、i‐TTL調光にレンズからの距離情報を加味し、より正確に被写体の位置、背景との関係を認識することで、正確な調光を行おうというもの。

主被写体と背景の明るさのバランスを考えながらストロボの発光量を調節するため、背景が極端に明るい場合など難しい条件でも自然な明るさで写すことができる。このi‐TTL調光は2003年登場のD2Hから搭載され、対応ストロボとしてSBl800が登場。2005年登場のD50、D70S、D200以降はi‐TTLBL調光も使えるようになった。

ニコンのTTL自動調光は精度が高いといわれるが、これは色を認識できるRGB測光センサーをいち早く導入し、シーン認識に応用。測光精度を高めたことに起因すると思われる。初期の中・上級機で1005、最新モデルでは9万1000に画面を分割し、各エリアの明るさ、色の情報を分析することで被写体の状況を瞬時に判断する。また、レンズからの距離情報を加味し、調光精度を高めた。

ワイヤレス多灯もi‐TTL調光で明るさのバランスを的確に調整

ニコンではi‐TTLBL調光を軸に、ストロボ撮影のための機能・システムを「ニコンクリエイティブライティングシステム」と呼んでいる。

ストロボのシンクロ速度を超え、シャッター速度の最高速まで同調するオートFPハイスピードシンクロ、ライティングを視覚的に確認できるモデリング発光、FVロック、ストロボ光の色温度をカメラに伝える発光色温度情報伝達など7項目がある。

高度なワイヤレス多灯を実現する「アドバンストワイヤレスライティング」もこのシステムの1つ。i‐TTL調光を利用して複数のストロボの光量、カメラの露出をコントロールし、好ましい明るさの写真に仕上げてくれる。

ニコンクリエイティブライティングシステムとは

ニコンのストロボとカメラのデータ通信方式と調光システムを全体を「ニコンクリエイティブライティングシステム」(CLS)と呼んでいる。カメラとストロボの双方がCLSに対応していれば、高度なストロボ調光とワイヤレスライティングを効率よく行なえる。CLSの主な機能は下記のとおりだが、D5000/D3000シリーズなどでは、一部の機能に制限がある。なお、CLS対応の外付けストロボは、SB-800以降に登場した製品名が3桁のものとなっている。

・i-TTL調光
本発光の直前にモニター(プリ)発光を行ない、被写体からの反射光をカメラの多分割測光センサーで測り、発光量を決定する調光システム。複数回のモニター(プリ)発光で調光を最適化し、より高精度なストロボ撮影が行なえる。この「スタンダードi-TTL調光」に加え、レンズからの焦点距離情報を加味し、背景との明るさのバランスの精度をさらに高めたものが「I-TTLBL調光」だ。

・アドバンストワイヤレスライティング
i-TTL調光によるワイヤレス多灯撮影を実現するもの。マスター+最大3グループ(台数は制限なし)のリモート(スレーブ)ストロボで、ワイヤレスライティングが可能。

・モデンリング発光
小光量の連続発光により、ライティングの状態を視覚的に確認するための発光モード。

・FVロック
AEロックのように、モニター(プリ)発光で決定した調光量をロック。構図やズーミング、絞り値を変更しても適正露出になるよう発光量を自動調整する。

・マルチエリアAF補助光

・オートFPハイスピードシンクロ

・発光色温度情報伝達

ニコンの調光システムの特徴

・定常光の測光値とプリ発光の測光値を比較し、高度なアルゴリズムでメイン発光量を決定。

・絞り優先オートでは低照度時に、自動スローシンクロ撮影が可能。

・調光補正と露出補正は別々に操作できる。

・高度なライティングが可能なワイヤレス多灯撮影の機能が充実している。

最上位モデル・スピードライトSB-910の操作部

「ニコンクリエイティフライティングシステム」の全機能と外部自動調光に対応した多機能ストロボ。操作は大型の液晶パネルと3つのファンクションボタン、セレクターダイヤルの組み合わせで行なう。また、FX/DXフォーマットを自動認識し、最適な配光に切り替える。発光部の温度情報を自動検知し、発光間隔を自動調整する安全機構も搭載。

ミドルモデル・スピードライトSB-700の操作部

スライド式スイッチや専用ボタンを配し、初心者にもわかりやすい操作系を目指したモデル。「ニコンクリエイテイブライティングシステム」のほぼすべての機能に対応する。SB-910にある外部自動調光は省略されている。また、SB-700独自の「クイックワイヤレスコントロールモード」で、A、Bグループの光量比を変えたワイヤレス多灯撮影が可能。

調光補正が連動するニコン独自の露出補正機能

自動調光を初心者にもわかりやすくしようと、2009年のD5000から取り入れられた機能が、露出補正と調光補正の連動機能。調光補正時に露出補正は連動しないが、露出補正を行なうと連動して調光も補正される。例えば、露出補正を+0.7に設定すると、併せて調光補正も+0.7に設定される。また、調光補正を-0.7に設定した上で、露出補正を+1.0にすると、調光補正が連動して+0.3となる。ただし、2つの補正を別に行ないたい場合もあり、D4、D600、D7100では、露出補正と調光補正の分離を選べるようになった。

・連動・非連動が選べる 2012年発売のD4、D600以降の上位モデルD4、D600、D7100

・露出補正と調光補正が分離 2008年以前に発売のモデルD700、D300、D80など

・露出補正と調光補正が連動 2009年発売のD5000以降のモデル D800、D300S、D7000、D5000シリーズ(D5000、D5100、D5200)D3000シリーズ(D3000、D3100、D3200

D4、D600、D7100では、カスタムメニューの[e4:フラッシュ使用時の露出補正]で、露出補正と調光補正の連動を切り替えることが可能。[全体を補正]を選ぶと、両補正が連動。[背景のみを補正]を選ぶと、露出補正をしても、調光補正は連動しなくなる。

ワイヤレスの設定は手元のカメラのメニューで行なう

D2H(2004年発売)以降の機種に搭載されている「アドバンストワイヤレスライティング(AWL)」は、光通信で3グループのリモート(スレーブ)ストロボをワイヤレスで発光させることができる。

内蔵ストロボにマスター機能のある機種では、メニューの「コマンダーモード」の設定画面から、各発光グループの発光モード、通信チャンネル、調光補正を一括コントロールできるほか、コントロールするマスター機として、AML対応の外付けストロボをカメラに装着することも可能。集中制御できるAWLシステムは操作性に優れている。

ワイヤレスストロボ撮影の設定

1.ストロボをリモートに設定する
電源スイッチを[REMOTE]の位置に入れる。表示パネルに[REMOTE]と表示され、写真のような画面になればOK。

2.リモートの発光グループを設定する
[ファンクションボタン2]を押し、グループ表示(GR)を反転させ、[セレクターダイヤル]を回して発光グループをA、B、Cの中から選ぶ。リモート(スレーブ)ストロボが1台のときは[A]を選択。

3.リモートの通信チャンネルを設定する
[ファンクションボタン2]を押し、チャンネル表示(CH)を反転させ、セレクターダイヤルを回して通信チャンネルを1~4の中から選ぶ。通常は[1]を選ぶ。

4.内蔵ストロボをコマンダーモードに設定
[カスタムメニュー]にある[内蔵フラッシュ発光に入り[CMD(コマンダーモード)]を選ぶ。

5.内臓ストロボの発光モード、発光量を設定する
[マルチセレクター]の右側を押し、コマンダーモドの詳細設定を行なう。[内蔵フラッシュ]の「発光モード」の項目を選択し、内蔵ストロボも発光させるのであれば[TTL]、本発光はさせず、マスター信号の発光だけにする場合は[-]を選ぶ。

6.リモートストロボの発光モード、発光量を設定
次に、リモート(スレーブ)ストロボの設定を発光グループ(A、B)ごとに行う[マルチセレクター]で発光モードを[TTL]に合わせ、(調光)補正量を必要に応じて設定する。補正量は1/3段ステップで±3段まで。すべての設定が終わったら[OK]ボタンを押して、メニューを閉じる。

7.ワイヤレスストロボ撮影を行なう

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