ダイナミックレンジってどういう意味?
ダイナミックレンジとは、もともとはオーディオ用語として使用されていたもので、そのオーディオ機器がどれだけ細かな音声信号まで再現できるかを言うときに使っています。それが、デジタルカメラの画像の描写性能(階調描写力)を表す用語として使用されているようです。階調再現力、グラデーション描写力とでも言えばいいでしょうか、つまり、ハイライト部からシャドウ部までどこまで再現する能力があるか(どこまで白飛びせず黒つぶれもせず描写できるか)という尺度になっています。
ハイライト側にダイナミックレンジを広げられる機種としては富士フィルムのFinePixS5Pro、キヤノンのEOS-lDs/IDMarkⅢ、EOS40D、EOSKissX2などがあります。シャドウ部側に広げられる機種としては、オリンパスのE-3があります。また、ハイライト部とシャドウ部の両方を広げられるのが、D-レンジオプテイマイザー機能を備えたソニーのαシリーズ、アクテイブD-ライティング機能を持ったニコンのD3やD300などのようです。
ハイライト側からシャドウ側まで、より広いダイナミックレンジを備えたカメラであることが理想的です。ダイナミックレンジを広げて撮影ができる機能は、今後、もっと発展して、それが搭載されるカメラがさらに増えてくることでしょう。