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フルサイズ機はボケが大きくなるの?

フルサイズのカメラを使うと「ボケが大きくなる」と思われている節がありますが、それは一部に誤解があります。フルサイズのカメラを使ったからと言って、「同じ位置から、同じレンズを使い、同じ被写体を、同じ焦点距離で撮影した場合」は、ボケは大きくなりません。現在主流のAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したカメラで写した画像は、フルサイズ機で写した画像の一部を切り取ったのと同じことが行われているに過ぎません。

つまりフルサイズ機でカバーする36x24mmの中から、たとえばEOS40Dなら22.2×14.8mmを、D300なら23.6×15.8mmを切り取ったことになるだけなので、ボケはまったく変わらないのです。では次に、フルサイズ機とAPSC機に同じ50mmレンズを装着して、同じ大きさに風景を撮ることを考えてみましょう。

その場合、APS-C機と同じフレーミングを行うためには、フルサイズ機は被写体に近づかなければなりません。背景は被写体に近づくほど大きくボケるので、このようにして写した場合はフルサイズ機のほうが背景が大きくボケます。このあたりの関係の違いに戸惑い、誤解が生じていると思われます。

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