ゴミ除去機能でとれたゴミはどうなるの?
最近のデジタル一眼レフの多くは、撮像素子に付着したゴミを物理的に取り除くための機構を搭載しています。その仕組みはカメラメーカーによって異なりますが、撮像素子やフィルターなどを振動させるという基本的な考え方はどれも共通です。
この機能を最初に搭載したオリンパスは撮像素子前面に配置した超音波フィルターを振動させて、キヤノンとニコンはローパスフイルター自体を振動させて、そしてソニーやペンタックスは撮像素子ユニット全体に軽く衝撃を与えることでゴミやホコリをふるい落とします。では、そうやってふるい落とされたゴミやホコリは、いったいどこに行ってしまうのでしょうか?撮像素子面に付着するようなゴミはとても小さく、カメラをミラーアップしてもゴミがどこに落ちているのかなんてわかりません。
そこでゴミ取り機能を搭載したカメラメーカー各社に、そのゴミの行方について聞いてみました。するとほとんどのメーカーが、フィルターや撮像素子の下部に粘着シートなどを用意し、そこにゴミを付着させているということがわかりました。粘着シートに定着させることで、ゴミが再度舞い上がることを防いでいるようです。ただ、その粘着シートはカメラの奥底にあるようで、いずれのカメラもミラーアップしてシートを見ることはできませんでした。