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低感度側の感度拡張ってどういうときに使うの?

ブレを起こさせることで水が流れているように写真に写し込むテクニックを風景撮影ではよく用います。そのようなシーンで十分なスローシャッターを得るためには絞り込んで撮影することになりますが、あまり深く絞り込みすぎると回折現象を起こして画像のシャープ感ご損なわれたり、センサー表面のホコリが目立ち黒い影となって現れてしまうことがあります。

そのようなケースでは低感度側の感度拡張を行い、より低ISO感度を選択できれば、同じ絞り値であっても減感した段数分だけスローシャッターを切ることができることになります。低感度側の感度拡張ができる機種はいずれもベースから1段分相当の減感力可能なようです。

わずか1段分とはいえ、1/8秒でシャッタ-が切れるか1/15秒で切れるか、この違いは写真ではずいぶんな表現の差になります。しかし低感度側に感度拡張を行うとダイナミックレンジの幅が狭くなるなどの弊害を伴う場合があります。できれNDフィルターなどを使って可能な限り絞り値でコントロールし、それでもスローシャッターが必要と判断した場合に、白飛びや黒つぶれなどを十分に考慮しながら低感度拡張機能を使うといいでしょう。

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