ライブビュー時のAFはどうやって動かしてるの?
メイン撮像素子によるライブビュー機能は、ほとんどが今までの一眼レフカメラと同じ位相差検出AFを採用しています。ライブビューの時は、ミラーをアップさせたままシャッターもオープン状態になっています。この状態では位相差AFが働きません。位相差AFで測距を行うには、ミラーをいったんダウンさせ、その後方にあるサブミラーを使ってボディ底部にあるAF測距モジュールに測距用の光を導いてやる必要があるのです。
そのため、ライブビユーカメラを使ってピント合わせをすると、測距のたびにミラーやらシャッターやらがばしゃばしゃと作動してしまいます。もう1つのAF方式はコントラストAF方式です。コンパクトデジタルカメラなどと同じように撮像素子面でダイレクトに測距します。この方式の特徴はライブビュー状態を続けながら、ライブビュー画面をブラックアウトさせることなくピントを合わせることができますし、さらに画面内のどこででもピントが合わせられます。
しかし、コントラスト方式のAFは、使用するレンズの焦点距離や種類などが詳しくわかっていないとスピーデイーに正確にピント合わせをすることが難しい、コントラストAFに対応できる撮像素子を使用しなければならない、などの理由でなかなか製品化されませんでした。そうした問題をクリアして、デジタルー眼レフとして初めて本格的なコントラストAF方式ができるようにしたのがニコンのD3とD300でした。この2機種はコントラストAF方式のほかに、位相差検出AF方式も搭載しています。