メーカーによって手ブレ補正の効果が違うのはなぜ?
同じボディ内手プレ補正機能でもメーカーによって作動させる機構に違いがあります。たとえばペンタックスの場合は磁力を使いセンタープレート上の撮像素子を高速で移動させるのに対し、オリンパスのE-3では超音波振動ユニットによる制御を行っています。
また、センサーサイズやイメージサークルの違いなども、補正効果の違いに影響がありそうです。さらに同じメーカーでも、使用部材の変更やアルゴリズムの見直しなどで、初期の製品と最新のモデルでは補正の効果量が異なることもあります。ニコンのレンズ内手プレ補正機能であるVRは、初期のものでは約3段分とされていたものがVRⅡでは約4段分に向上。
ペンタックスもK100Dの2~3.5段分から、K200Dでは約2.5~4段分へと、ソニーも同様にα100の2~3.5段からα700では約2.5~4段へと向上しています。オリンパスのE-3ではメーカー公称値で最大約5段分の効果が得られるとしており、現行モデルとしては最も手プレ補正効果力期待できるカメラと言えそうです。
また、レンズ内手プレ補正機能搭載レンズでは、流し撮り時に自動的に流し撮りモードに移行するもの、三脚使用時の微細な振動にも対応したもの、乗り物などで撮影する場合の振動を感知するものなど、レンズによって機能や効果が異なります。