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クロスAFセンサーって何?

AFラインセンサーを縦と横に十字形にクロスして配置したものがクロスAFセンサーです。縦あるいは横だけのAFセンサーに比べると、被写体の中の縦線にも横線にも対応できて検知できます。結果的に測距性能は、スピードの点でも正確さの点でも飛躍的に向上します。最近のデジタルー眼レフの多くの機種が、こうしたクロスAFセンサーを採用するようになっています。

当初は、多点測距AFの場合、おもに中心部の1点だけがクロスAFセンサーで、ほかのセンサーは通常のAFラインセンサーでした。ところが、今では画面中心部に複数点でクロスAFセンサーを配置したり、あるいは、すべてのAFセンサーがクロスAFセンサーにしているという機種もいくつか出てきています。

このように測距エリア内にクロスAFセンサーか広く配置されていれば、画面中心部以外のAFセンサーを利用することでスピーデイーに、かつ正確にピントを合わせることができます。また、クロスAFセンサーの中には、たとえば縦横のラインセンサーのうち1本にはF2.8光束に対応したものを、もう1本にはF5.6光束対応のラインセンサーを組み合わせている機種があります。

この場合、開放F値がF2.8より明るいレンズを使用した場合はクロスAFセンサーとして、開放F値がF4やF5.6などのレンズではラインセンサーとして動作するわけです。さらには、縦横ぞれぞれのラインセンサーを2本ずつ計4本としたデュアルラインセンサーを採用している機種もあって、測距性能をさらに向上させています。

クロス構造の模式図

組み合わせる、と言ってもAFセンサー上で、必ずしもラインセンサーが重なって配置されているとは限りません。E-3では、交わることなく整然とならんでいるそれぞれのラインに、特殊レンズを使って光を分けて通し、最終的に演算処理の段階でそれらの情報をまとめることで、クロスのセンサーとしての機能を果たしています。このように、クロスセンサーは高い生産精度が求められる機能なのです。

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