イメージサークルと35mm換算値の関係を教えて
イメージサークルとはレンズが鮮鋭な像を結ぶことができる円の直径のことで、フィルムと同じ撮像素子を搭載したフルサイズのカメラの場合、24×36mmの対角線、つまり直径約43.3mmのイメージサークルが必要になります。現在発売されているフルサイズ用のレンズは、すべてこのイメージサークルに合わせて設計されています。
しかし、フルサイズよりも一回り面積が小さいAPS-CやAPS-Hなどの撮像素子では、それほど大きなイメージサークルを必要としません。それどころか、フルサイズ用のレンズを装着しても、その中央部分し力使われないために、同じ焦点距離のレンズを装着したフルサイズのカメラに比べて写る範囲力狭くなります。
たとえば焦点距離18mmのレンズをAPS-Cタイプのデジタル一眼レフに装着しても、35mm判にして約27mm相当の画角(撮像素子サイズによって値は微妙に変化します)しか得られないのです。この35mm判に換算した有効画角のことを俗に35mm換算値と呼びます。ただ、18mmレンズの画角が27mm相当になるとは言っても、それは単に写る範囲が狭くなっているだけのことで、けっして焦点距離そのものが伸びているわけではないので注意してください。
フルサイズとAPS-Cサイズのイメージサークル図を入れる