記録メディアのスピード表記ってどう見ればいいの?
速度表記には、「倍速」と「MB/秒」の2種類があります。使用される表記はメーカーによってまちまちですが、実は同じことを別の書き方で記しているに過ぎません。「倍速」はCD-ROM業界の評価システムをそのまま使用していて(光デイスクメディアの書き込み速度で、12倍、24倍という表記を目にしたことがあるかと思います)、150KB/秒のデータ転送率を1倍に換算したものです。
つまり、100倍速のメディアであれば、15000KB/秒=約15MB/秒の書き込み性能を持つということです。SDメモリーカードでは、これらの表記を統一するSDスピードクラスが作成されました。Class2は読 み出し/書き込み時の転送速度が2MB/秒以上、Class4は4MB/秒以上、Class6は6MB/秒以上を保証します。
製品やパッケージに、どのクラスに属しているかのマークが記されていれば、これらを目安に製品を選択できるというわけです。ただし気をつけたいのは、デジタルー眼レフにおける書き込み速度が、必ずしも速度表記と忠実に比例するわけではない点です。下のグラフ①を見てください。
ADATAのTurboSeriesCF120Xが120倍速、レキサー・メディアのCF2GB-133-380が133倍速と表記上は1.1倍程度しか差がありませんが、実際にデジタルー眼レフで測定をすると記録時間に最大1秒 近くの差が生じています(約1.2倍弱の差)。一方、最近はメディアの価格下落が激しく、特にSDメモリーカードでは2GBメディアで2.000円を切る製品なども見られます。
こうした激安メディアと、高価なメデイアの速度差も気になるところです。下のグラフ②を見てください。SDスピードクラス表記のないmvflashSpeedySD(店頭価格1.880 ~2,980円)と、Class6に準拠したパナソニックのRP-SDV02GJ1A(店頭価格:8,800円前後)では、記録時間の差もさることながら、連写可能枚数にも大きな隔たりが見られます。
安いメディアが必ずしも遅いとは限りませんが、メディア選びの際はテスト記事などを参考にするのが賢明と言えるでしょう。
メディアの速度比較表 を入れる。