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UDMA対応ってなんですか?

UDMAは「Ultra Direct Memory Access」の略で、パソコンとハードディスクを接続するためのインターフェイス規格であるIDEの拡張仕様を指す言葉です。この拡張仕様が、コンパクトフラッシュとデジタルカメラの双方に導入されることで、転送速度の高速化が図られます。なぜ双方が対応する必要があるのか?

それを説明するためには、まずUDMA方式の詳細を解説する必要があります。従来、撮影された画像をメモリーカードに記録する際、データ転送はメインCPUが画像処理などと平行しつつ行っていました。一方、UDMA方式では、カメラ内にDMAコントロ-ラーというメインCPU以外の処理装置を導入し、このDAMコントローラーがデータ記録に関する処理を引き受けることによって、メインCPUが画作りなどそのほかの処理に専念できるようにしています。

分担作業により、全体的なデータ処理速度が向上するというわけです。ただし、DMAコントローラーが機能するのはメディアがUDMAに対応している場合だけ、そしてメディアがUDMAに対応していてもカメラにDMAコントローラーが導入されていなければ意味はありません。上記の理由で、どちらか片方が非対応であると、UDMAによる高速転送の効果が得られないのです。

今回、UDMA対応の有無がとれくらい記録速度に影響を及ぼすのか、EOS-lDsMarkIE(UDMA対応)とEOS40D(UDMA非対応)を用いてテストを行いました。普通に考えれば、有効1010万画素のEOS40Dのほうが、有効2110万画素のEOS-IDMarkⅢよりも記録時間が短くなるはずです。実際、UDMA非対応メディア使用時のグラフは、EOS40Dのほうが短くなっています。しかし、UDMA対応メディア使用時には、EOS-lDsMarkⅢが、EOS40Dを上回る数値をたたき出すという逆転現象が起こりました。

UDMAによる効果は、実に高いと言えるでしょう。ところで、コンパクトフラッシュの速度は「○倍速」という表記で示されるのが一般的です。ただ、これまで倍速表記は各メーカーが独自に定めていて、業界の取り決めや規格に準拠するものではありませんでした。そのためすべてのメディアが表記通りにスピードが速いかというと、必ずしもそう言えない面があったのです。

しかし、UDMAでは転送モードの呼称と、保証する最高転送速度が定義されています。UDMAが普及していくと、倍速の表記が実測に比例するという副産物的なメリットも生まれてきます。

UDMAの種類 図をいれる

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