UDMAとSDHCカードは何が違う?
まず基本的な設計として、UDMA対応のコンパクトフラッシュのほうが高速となっています。SDアソシエーションではSDHCカードの上限スピードを25MB/秒に定めているのに対し、UDMA対応のコンパクトフラッシュは将来的に133MB/秒までの高速化が見込まれています。そして2007年12月の時点では、コンパクトフラッシュの競高転送速度は45MB/秒(300倍速)、SDHCカードは20MB/秒(133倍速)です。
かつてSDHCカード登場時点では、ほぼ同じかややSDHCが擾勢でしたが、UDMA規格の登場によりコンパクトフラッシュが圧倒的に優位に立ちました。では、実際に測定してみるとどうでしょう。右下の表のように数値の差ほどには速度の違いは出ていませんが、やはりコンパクトフラッシュのほうが各項目でSDHCカードを上回る性能を見せています。
特に、一度に処理するデータ容量が大きいRAWデータで連続撮影を行った場合には、約1.5倍もの速度差が生じました。ちなみに測定には、コンパクトフラッシュとSDHCメモリーカードの両方を使用できるEOS-lDsMarkⅢを用いています。同じようなデュアルスロットを搭載したデジタルー眼レフは数が少ないので、現実問題としてどちらを選ぶか悩むことはあまりないと思いますが、両者に明確な速度差があることは事実です。