RAWデータのサムネイルが見られないのはなぜ?
WindowsやMac OSでは、フォルダ内にある画像データをサムネイル表示(縮小画像表示)させることができます。ただしこれはいずれの画像データでも可能というわけではなく、一部のRAWファイルでは非対応となっています。JPEG、TIFFデータにはそうした制限はありません。
これは、JPEGやTIFFとは違い、RAWファイルに国際的な標準規格が存在しないことに起因します。デジタルデータには通常一定のルールが策定されていて、そのルールがあるからこそ、様々なソフトウェアやOSレベルのビューワー機能で扱うことができます。しかし、RAWデータは各メーカーが独自に開発しています。
そのため一般的なファイルのような汎用性はなく、サムネイル表示などを行うためには各メーカーのRAWフォーマットに応じたファイル情報が必用となります。OS側のアップデートによりサムネイル表示を可能にしている場合もありますが、OSの種類やバージョンによっても対応製品はまちまちです。
Windowsでは各カメラメーカーが提供するCodec(コーデック)と呼ばれるソフトウェアをインストールすることで、エクスプローラーでのサムネイル表示はもちろんのこと、Widnowsフォトギャラリーなどでブラウズや拡大表示を行うことができるようになります。下に各社が配布するコーデックと、対応カメラー覧をまとめています。