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RAW現像での調整を前提にしていいの?

より良い作品づくりの可能性を広げるという意味では積極的に利用してもいいと思います。銀塩派、特にリバーサル派には、シーンは一期一会、それを大事にしたいとか、撮影時に緊張感が違うという理由でデジタルを使わない人がいます。多少のリカバーが可能なRAW撮影は、その理由の最たるものとなるでしょうか。

銀塩派の意見に納得する部分もありますが、デジタルにはデジタルならではの撮影法があり、その特性を生かせば良いことではないでしょうか。結局は作品ありきです。質問に戻りましょう。RAW撮影はどんなシーンが適するかということですが、たとえば、刻々と明るさや色が変化する朝焼けや夕焼けのシーンは一瞬のイメージ(色合い)を再現するのにRAW撮影が適しています。

また、光源が複数あってホワイトバランスが複雑な夜景や、屋内など人工光下のシーンなどもまさにRAW撮影向きと言えるでしょう。ちなみに、RAW撮影=ネガ、JPEG撮影=リバーサルとよくたとえられますが、画像のシャープさまで考えると、RAWはリバーサル(以上)のシャープさを持ったネガ、と言うことができます。つまり、圧縮がかかってシャープさが失われるJPEG撮影よりも、より大きく引き伸ばすことが可能です。このことも考慮すると、RAWの用途はさらに広がってくると思いませんか?

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