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歪みを補正するにはどうすればいい?

ここで言う「歪み」には2種類あります。1つは樽型や糸巻型(あるいはその複合タイプの陣笠型)の歪みが生じる歪曲収差(ディストーション)。もう1つは、見上げたりした場合、遠くのものが小さく写るパースによる歪みです。歪曲収差はレンズの特性ですから、本来ならカメラメーカー純正の現像ソフトが自動で対応してくれるのが最良なのですが、これまでそのような現像ソフトは見当たりませんでした。

それでもキヤノンのDPPでは、EOS-lDsMarkⅢの登場に合わせて提供されるVer.3.2から、レンズ情報を利用した歪曲収差や周辺光量の自動補正機能が加わりました。なお、今回は取り上げていませんが、歪曲収差などの各種補正が効率的で効果的、しかも汎用なのはD x OOpticsProと言えるでしょう。

歪曲収差の補正方法は、樽型には糸巻き型の、糸巻き型には樽型の補正をかけます。ズームレンズに多い陣笠型の歪曲収差もSILKYPⅨの「デイストーション」を利用することである程度の補正が可能です。一方、パース歪みの補正に対応した現像ソフトは少なく、SILKYPⅨとDigitalDarkroomの2つ。この補正は建築やインテリア関係などの写真で使われる、やや特殊な補正機能です。

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