トーンジャンプってどういうこと?
トーンジャンプとはトーンがジャンプした(飛んでいる、欠けている)状態の事で、画像では帯状の縞模様に見えたりすることから、バンディングとも呼ばれます。トーン(階調)がかけているわけですから、階調が不連続に見えるわけです。特に、比較的均一のテクスチャーでグラデーション上に表現される空や人物の頬などで、トンジャンプは目立ちます。一方、グラデーションの少ない(あっても面積が小さく)複雑な絵柄の場合は、少々トーンジャンプが生じてもそれほど目立ちません。
トーンジャンプはレンジを広げたり、またトーンカーブでブリな補正を行った場合に発生しやすくなります。ただ、もともと12ビットや14ビットのRAW画像を現像時に調整しても、それほどトーンジャンプは目立つことがありません。8ビットで現像後に、レタッチソフトで同様の操作をすると特に目立ってきます。
しかしながら、RAWだからといって安心できない場合もあります。青空などを大きく取り入れた構図で、露出を大きく変えた後にトーンカーブなどでコントラストを強調すると、青空にトーンジャンプが生じることがあります。モニタや小さなプリントでは目立たなくても、大判プリントすると目だったりします。レタッチソフトで目立たなくすることもできますが、そもそもトーンジャンプが発生しにくい画像を得る事が大事です。段階露出などしてRAW画像のバリエーションを用意しておくとよいでしょう。