色飽和の見極め方を教えて
色飽和とは、色の階調がなくなってしまう状態を言います。色飽和している部分の面積が小さければそれほど目立たないのですが、たとえば赤い花を大きく写した場合に、その花全体が色飽和していると絵の具をべったり塗ったようなイメージになってしまいます。すると、その花の質感とか立体感などが失われます。
階調がありませんから、伝わる情報が貧弱なわけです。色飽和とは彩度のある色に対して言うことが多いのですが、階調がないという意味では白飛びや黒つぶれも飽和した状態です。色飽和を知るにはどうすればいいでしょうか。まず、SILKYPIXとソニーImageDataConverterSRには色域警告機能が用意されています。
白飛び・黒つぶれ警告のように、前者は色飽和した部分を警告表示で、後者はグレーアウトで示すことができて便利です。そのほか、視覚的に見極める簡単な方法としては、彩度パラメータをプラス補正したときにその色の彩度がもうそれ以上強くならなければ色飽和した状態と言えます。
RGB値で知ることができそうな気もしますが、RGBそれぞれの純色であれば、255になったときに色飽和していると判断できますが、実際にはそのような純色は少なく、RGBの掛け合わせで色が再現されるため色飽和を判断できません。たとえばR=230,B=70は多少暗い赤ですが、これは色飽和しています。色飽和は彩度=100%の状態ですから、RGBではなくHSBのSの値で判断します。ただ、この指標はCaptureNXかPhotoshopでしか知ることができません。