補正前後の状態をチェックするには?
RAW現像ソフトの操作中に、補正前と補正後の状態を比較したいということはままあります。そんなとき役立つのが補正前後の比較表示機能です。純正ソフトでは、DPP、CaptureNX、OLYMPUSMaster/Studio(画像編集モード)、ImageDataConverterSRに補正前後の比較表示機能力輔わっています。
一方の汎用ソフトでは、Lightroom、DigitalDarkroomで比較表示が可能です。これはそれなりに大事な機能だと思うのですが、PENTAXPHOTOLaboratoryとSILKYPIXには残念ながら搭載されていません。補正前後の比較表示ができると何が良いのでしょうか。RAW現像では、露出やトーン、色合いなどいくつかのステップを経て画像を完成させていきます。
そのため調整を進めていくうちにオリジナル画像のイメージを忘れてしまい、ときとしてどのように現像したいかという方向性を見失ってしまうことがあります。そのような際は補正前後の比較表示をすれば、オリジナルと見比べることができるので、常に補正の方向性を確認できます。また特に有効だと思われるのが、ノイズ除去やシャープ処理です。
これらの処理はディテールにかかり、また処理時間も数秒待たされることがあるため、どの程度処理されたのかが非常にわかりにくいことがあります。これも編集前後の比較表示をすれば処理の程度を確認でき、ノイズ除去、シャープ処理の微調整に役立ちます。拡大表示と併用して使うと良いでしょう。